1 2005年 03月 29日
コンセプト… キーワード/庭、土間 土間は基本設計の初期の段階からキーワードになっていて、いかに庭と土間、 そして内部を関係づけるかがテーマでした。 予算が少ない中、それでも大きな面積を確保するため既存の基礎を利用する事が 決まりました。同時にできる限り土間を広くし、内部スペースをコンパクトにする事で 手のかかる部分を減らし、コストを抑えすことができるのではないかと考え、庭側に 大きく土間を取る事にしました。 数々の案を経て、施主の方にかなり具体的なイメージがある、という事がわかって きました。そこで素直に施主のイメージに沿った平面構成にするという事で落ち着きました。 平面の提案としては施主の要望を満たし、それを平面に落とし込むと板間、キッチン& 内部土間、和室、書斎と四つのスペースが生まれました。それらの構成は大きく取られ た土間を介して求心的な庭とそれぞれ関係するようになっています。土間に面したそれ ぞれの諸室の開口部は、内側の行為に応じて開口部の大きさと開け方(引き違い、 跳ね出し、、折れ戸、ジャロジー)が決定しており、基本的には用途のない土間部分に 内部の行為が溢れ、庭と関係する事を目指しています。 以上が平面の考え方です。 ここから外観と開口部の考えかたを書いていきます。 つまり、帯状の開口部についてですね。 前述したように、予算が無い中、おおきな面積が必要なプログラムに対して、既存の ペンションをいかに利用するかが、もう一つのテーマでした。そこで、既存の基礎、 一階部分の梁を含めた軸組を残し、それを新たな建物に利用することにしました。 そして既存の一階部分の柱梁の外側から断熱を施した外壁、屋根をスキンのようにかぶせる という構成にしました。既存の骨組み、新規のスキン、この2つでこの家はできています。 そのスキンに、内部からの要求に応じた窓や、出入り口、換気口の位置などをプロットしてい きました。(板間正面の土間の部分の開口は、一番出入りが多いと予想されるので、地面から の大きな開口部をとり、内部土間、和室、書斎に面するところではそで壁を立ち上げることで 視線は庭まで通すが、囲われた雰囲気を出す。また、上部にとられたトップライトは暗くなりが ちな土間部分に、南からの光を導く。また西面については施主より防犯を強化して欲しいとい う要望もあり、開口部を絞っています。板間では上部に開口として、キッチンでは換気口を開 ける為の壁として表れています…といった具合です。)今回それがひとつの帯として表現され ています。隣地でガラス工房を営むオーナーにとって、この離れは一つの広告塔であるといえ ます。同じような家型の形をしたガラス工房と対をなしたこの建物のファサードは、ガラスを吹 きに都会から訪れた人々に、ここでの体験を印象づけるのに一役買う事を期待しています。 こんな感じでしょうか? 後半結構、自分の思いを書いちゃった感はあるけど、なんか自分の中でも整理できました。 構法的な提案は今後更新します。 ![]() ▲
by ryo_heyheyhey
| 2005-03-29 17:40
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